言葉だけじゃない、伝え方
伝えるには言葉が豊富なほうがいいのですが、言葉だけが全てではないですね。
たとえば職場で、話しをする前から「あっ、今日は機嫌が悪いな」と感じる人がいる時、ありませんか?
その人のしぐさ、雰囲気から、気持ちを感じ取って判断しますよね。
このように言葉以外のしぐさや表情などで相手に気持ちを伝えることを「ノンバーバルコミュニケーション」といいます。「バーバル」とは言語のこと。
「ノンバーバル」は「非言語的」という意味ですね。
「そんな役者のようなこと、できない!」と思う人もいるかも知れませんね。
でもちょっと考えてみてください。
先に挙げた例のように、特に表現力のある人でなくても、機嫌が悪いのは、周りのみんなが感じとってしまうものですよね。
そのくらい、微妙な雰囲気を、みんなそれぞれ、日々の中で感じ取っているということなんです。
また、
「なんかいいことあったの?」
「えっ、なんでわかるの?」
「だって顔に"書いてある"もの」
というような会話がありますね。知らないうちに、心の内が表情に出てしまうことはよくあるのです。
その表現を意識的にするのは難しいものですが、心情は顔や雰囲気に出るものだ、ということが分かっていれば、ふるまい方も変わるものです。
特に、部下を持つ立場になると、注意してくれる人も減るため、自分がまとっている雰囲気に気付かないこともよくあります。
気分屋の上司だと思われないためにも、感情のコントロールや表情の作り方も、意識しておくと良いでしょう。