学生の時とは違う、社会人のメイク

社会人として働き始めたら、服装やメイクも学生時代とは違ってきます。
自分が納得できるオシャレを追求していられた学生の時とは違い、社会人となれば「相手から見てどうか」を考えた身だしなみが必要になります。
メイクも身だしなみのひとつ。社会人として身につけなくてはならない、常識のひとつといえるのです。
就職活動中は、目立つことより清潔感があり、知性と意欲が感じられるメイクと服装を心がけていたと思います。
髪はおじぎして顔にかからないようにまとめ、きちんとまとめておいたでしょう。
社会人になりたての頃は、この就職活動中のメイクをそのまま継続して良いと思います。まずは目立たず、身だしなみとして最低限のメイクで、きちんとした印象を保ちましょう。
選ぶ化粧品は肌にあえば何でも良いですが、自分の肌の色とかけ離れていないものを。乾燥肌の人は保湿をしっかりしておきましょう。
肌荒れしていると、不健康に見えるだけでなく、不潔な印象をもたれることがあります。ほとんどの肌荒れは乾燥を防ぐことで回避できますから、メイク前のスキンケアがとても大事です。
化粧品の成分に荒れてしまう、という人もいます。学生時代とは違って、仕事がある日は必ずメイクは必要ですから、自分に合わない成分を把握しておくことも大切。
なるべく肌に負担のかからないコスメを選び、少しでも肌に余計な負担をかけないようにしましょう。
ベースはマットにしあげる

ニキビの跡など、アラを隠したい部分に厚塗りしたり、やたらとパールの効いたファンデーションを塗っていると、清潔感が損なわれてしまいます。
社会人のメイクには、過剰なきらめきは不要です。ベースメイクはマットな質感にしあげましょう。
シミなど隠したいところは、コンシーラーを使って隠したい部分だけにたたきこむようにしてつけます。他は薄く、ナチュラルメイクにしておきましょう。
シェーディングやハイライトは不要ですが、チークは血色をよく見せるために必須です。チークがないと顔に立体感が出ず、疲れた印象になります。
ラメやパールの強くない、自然な色味のものを、頬の笑った時に一番高くなる位置に丸く、耳の上に向かって尻尾をつけるように伸ばします。
チークをつけた後、ファンデーションのついたスポンジで上から軽く抑えると、自然に血色の良い色味に落ち着きます。
アイメイクは控えめに

目は、顔の中で一番 如実に人となりが出る部位です。
目の印象がだらしないと、だらしない人に見えるもの。知性と意欲が感じられる目を、メイクで作りましょう。
社会人として必要なメイクは、パッチリと大きく作った目ではありません。プライベートでおしゃれする時とは、一番メイクを変えるべき部分です。
眉は太めで、ストレート気味に描き、パウダーでふんわりと仕上げましょう。マスカラは上下のまつげに塗ると、必要以上に目が強くなるので、下まつ毛には塗らない方が良いと思います。
アイラインは細く、元の目よりもはっきりすれば良い、くらいにしておきましょう。アイシャドーはラメやパールがきつくないものを。
肌馴染みの良いブラウン系か、印象が柔らかくなるピンク系が好ましいですね。
つけまつ毛はやりすぎになりがちなので、避けた方が良いでしょう。
口元は引き締めるのがポイント

目と共に重要な口元は、引き締まるようにラインを描きます。リップライナーを使って、輪郭をしっかりと描きましょう。
セクシーさは必要ないので、ツヤツヤのグロスは不要です。顔色が良く見える色を選びましょう。
いずれにしても、やりすぎないのがポイントです。自分の魅力をアピールする事より、シンプルで清潔感のあるメイクを心がけましょう。
実は重要な、ふだんのスキンケア
社会人になると、学生時代とは違う生活リズムやストレスで、肌荒れする人も少なくありません。
身だしなみとしてメイクのことはアドバイスしてもらえても、プライベートな時間に行うスキンケアについては、自己流で行っている人も多いです。

しかし社会人メイクにとって、ふだんのスキンケアはメイクそのものよりも重要です。肌がキレイなら手の込んだメイクは要らないし、清潔感も保てます。
大事なのはメイクをちゃんと落とすこと。アイラインやマスカラは専用のリムーバーで確実に落とし、目の周りに黒ずみが残らないように。
ファンデーションもきちんと落とし、肌にメイクが残らないようにします。
化粧崩れしにくく、落ちにくい化粧品ほど、寝る前にはきちんと落としておく必要があります。成分が顔に残っていると、肌荒れの元になります。
落とさなくてもOKという化粧品もありますが、うのみにせず、成分が何で出来ているかは調べましょう。タルクが多く使われているものは、肌の奥に残るので、必ず落としましよう
タルクやポリマーなど、肌に蓄積する成分を使っていない「ミネラルファンデーション」も肌に負担をかけません。ニキビが出来やすい、肌荒れしやすいという人には、特に向いています。これまではパウダータイプが主でしたが、使いやすいコンパクトタイプもたくさん出ています。
肌に負担をかけないのはスキンケアの基本です。自分に合った化粧品を選んで使うのが、一番大事だと思います。